銑鉄鋳物の種類


銑鉄鋳物にはどのようなものがあるのか?

高炉で生産される銑鉄と同様に、鉄の中に炭素や珪素を多く含有しており、且つ、銑鉄を原料とし生産されることから「銑鉄鋳物」と称していますが、別名として「鋳鉄」ともいわれています。
この銑鉄鋳物には、その製造方法により「ねずみ鋳鉄」「球状黒鉛鋳鉄」「可鍛鋳鉄」 などがありますが、先ず、その違いについて説明します。

CV黒鉛鋳鉄

CV黒鉛鋳鉄とはCompacted Vermicular黒鉛鋳鉄の略語で、球状黒鉛鋳鉄がくずれた芋虫状の黒鉛組織です。

CV黒鉛鋳鉄を得る方法として

  1. 黒鉛球状化合金の添加量を減少させ残留Mgを球状黒鉛鋳鉄より少なくする
  2. 黒鉛球状化阻害元素のTi・S添加により球状黒鉛組織を崩す
  3. 黒鉛球状化処理を行った後にフェイディングを利用して球状黒鉛組織を崩す

などの方法があります。

CV黒鉛鋳鉄は黒鉛形状からみるとねずみ鋳鉄と球状黒鉛鋳鉄の中間的な存在で、球状黒鉛鋳鉄とほぼ同程度の強度を持ちながら、鋳造性の良好なことと熱伝導性が良いという特徴からも両鋳鉄の中間的な鋳鉄であるといえます。

CV黒鉛組織(×100)
CV黒鉛組織(×100)