フルモールド鋳造法
フルモールド鋳造法とは発泡スチロールで作った模型を砂の中に埋め込み、そのまま溶湯を注入し鋳物を製造する方法です。
即ち、通常の方法では模型を砂から取り出し、その空隙に溶湯を注入しますが、この方法では注入された溶湯の温度で発泡スチロールが燃焼気化し、溶湯と置換されて鋳物が出来るものです。
特長としては
- 従来法の鋳型の分割、鋳型合わせ、中子制作、中子セットな どの作業がなく、作業が省略される。
- 従来法の鋳型合わせなどが無いため、合せ面からの湯差し によるバリの発生がなく、仕上げ加工が簡略化される。
- Vプロセスと同様に粘結材などを含まない鋳物砂が使用でき砂費用の低減となる。
欠点としては
- 発泡スチロールの炭素が気化時に遊離して表面に付着し残渣 を生じることがある。