金属の加工方法


鋳造

鋳造とは溶けた金属を型に流し込み、製品を製造する工法をいいます。
出来た製品が鋳物です。
鋳物は固体の金属を溶解し、自由に変形しやすい液体に変えて鋳型に流し込み、目的の形を一挙に作り上げることができるという大きな特長があります。
流し込む鋳型がどのように複雑でも、流し込む金属が液体であり、力を加えなくても隅々まで流れ込み鋳型通りの鋳物ができます。

鋳造によらねばつくれない形状と鋳型の構成
鋳造によらねばつくれない形状と鋳型の構成

鋳物の特長としては、

  1. 複雑なもの、精密なものなど希望するほとんどの形状のものが作れる。
  2. 数グラムから数百トンまで形状、重量の大小にかかわらず作れる。
  3. 固体状態では加熱しても加工できないような 金属合金でも溶解できれば、ほとんどの金属合金で鋳物ができる。
  4. 1個でも数万個でも同じものが作れる。

など、これまで紹介した鍛造、プレス、粉末冶金、更に、溶接などの加工方法にない優れた特長があります。一方自動車のボデーに代表されるプレス製品のような薄物になると、溶融金属は鋳型内を流れていくうちに熱を奪われて凝固してしまい、鋳型内を満たしきれなくなるため、肉厚の最小限度は2~3mm程度に制限されるという限界があります。

これまで紹介した金属加工方法のうち溶接を除く鍛造、プレス、粉末冶金鋳結、凍結鋳物、3D造型などの産業を素形材産業と言います。