世界の金属の歴史

古代のメソポタミア地方
銅器時代
世界における金属の発祥地は北に豊富な鉱石産地をもつ メソポタミア地方(現イラン 、イラク ,トルコ)で、多くの遺品などで確認されています。
銅の精錬は紀元前5500年ごろペルシャで始まり、当時は比較的低温で金属銅に還元する炭酸銅が原料とされたため、砒素、アンチモン などの不純物が多く、強度がなく、装飾品としてしか使われませんでした。 その後、精錬技術の発達につれて武器や生活の道具も造られるようになりました。
前1500年頃のエジプト 青銅器時代 
紀元前3600年ごろになるとメソポタミア地方南部に都市国家を建設したシュメール人が銅よりも鋳造性がよく、更に強度も強い青銅(銅と錫の合金)を発見したことで、武器や生活の道具として人類の歴史の中に大幅に取り入れられるようになりました。
この頃から金属の精錬、溶解、鋳造技術が急速に進み、紀元前1500年頃と推定されるエジプトテーペの墓からの出土品に足踏みふいごで土のルツボで銅を溶かし、大きな青銅の扉を鋳造している様子が描かれています。

中国で出土した農耕具類鉄器時代 
紀元前1700年〜1100年にかけてメソポタミア地方の北、アナトリア高原はヒッタイト民族が鉄の精錬技術を駆使して武器や戦車を作り、ヒッタイト王国を築いたところです。付近には鉄鉱石を豊富に産出し、更に多くの製鉄遺跡が発見されており、製鉄について記したヒッタイト語の粘土板文書も発掘されています。
鉄も最初は自然界で発見された隕鉄を原料とされましたが、この隕鉄にはニッケルが5〜30%と多く含まれています。従って発掘品を分析することで、その区別が確認できます。

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「参考文献」
鋳物五千年の歴史(日本鋳物工業新聞社)/たたら(玉川大学出版部)/鉄のメルヘン(アグネ)
鋳物の技術史(社団法人 日本鋳造工学会)/ 鋳物の実際知識 (綜合鋳物センター)
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